華劇「シンデレラ」後編
【あらすじ】
魔法使いに魔法をかけてもらったシンデレラ。
果たして舞踏会に間に合うのでしょうか?
【登場人物】
シンデレラ:常盤薫(CV代永翼)
継母:古畑和慶(CV三宅健太)
姉:常盤薫(CV代永翼)
じいや:常盤薫(CV代永翼)
王子:古畑和慶(CV三宅健太)
ナレーション:古畑和慶(CV三宅健太)
女性1::常盤薫(CV代永翼)
女性2:古畑和慶(CV三宅健太)
ナレーション
「通りすがりの魔法使いに魔法を掛けられたシンデレラは、
美しい姿となって、お城の舞踏会に行くことになりました。」
女性1
「王子さまー!」
女性2
「L・O・V・E!おうじっ!」
ナレーション
「会場では黄色い声が飛び交っていました。」
じいや
「どうですかな?お眼鏡にかなう女性は居ましたかな?」
王子
「じいや!申し訳ないが、私はまだ結婚を考えてはいないのだ」
じいや
「そんな事、おっしゃらずに。是非、お探しくださいませ」
王子
「いやだ!」
じいや
「そんなことをおっしゃらず。ほら、そこの方なんていかがでしょうか?」
女性1
「ウッフーン!王子様。踊りましょ?」
王子
「じいや!いくら、じいやでも言って良い事と悪い事がある!
あれはどう考えても、代永翼の様な女ではないか!」
じいや
「それではあの方は!」
女性2
「おうじー!私とダンスウィズミー!」
王子
「じいや!ふざけるでない!あれはどう考えても三宅健太の様な声の
女性ではないか!もう私は帰る!この舞踏会には代永翼のような奴と
三宅健太の様なやつしか居ないではないか!
いくらラジオシアターだからと言ってここまでやるかね!普通!」
じいや
「国中の美女が集まったにも関わらず、王子が、代永翼的な人と
三宅健太的な人しかいないと!そこまでおっしゃるならば私も
諦めねばなりませんな。残念でございます」
ナレーション
「シンデレラが到着したのはその頃でした。」
シンデレラ
「遅くなってすみません。私も舞踏会に参加させて下さい!」
王子
「ズッキューン!」
じいや
「王子、分かりました。これにて舞踏会をしゅうりょ・・・」
王子
「まて!じいや!」
じいや
「は?」
王子
「あの女性はどこのどなたなんだ?」
じいや
「あれも代永翼の様な女性ではございませんか!」
王子
「いや!違う!あれば!あれは!」
シンデレラ
「王子様!私も舞踏会に参加させて下さい!」
王子
「ああ!いいとも!」
シンデレラ
「ありがとうございます!」
王子
「美しい娘よ!もしよろしければ、私と踊らないか!」
シンデレラ
「もちろん、でございます」
ナレーション
「こうして運命の出会いを果たした王子とシンデレラはダンスを
踊る事になりました。」
王子
「君はなんて素敵なのだ!」
シンデレラ
「ありがとうございます」
王子
「君は三宅健太の様な女性ではない」
シンデレラ
「はい。全然違います!」
王子
「代永翼の様な女性でもない」
シンデレラ
「はい!!私は代永翼の様な女性でもありません」
王子
「なんてことだー!今夜はなんて素敵な夜なんだー!
私は、あなたをひと目見た時から恋に落ちてしまったようだー!」
ナレーション
「時の経つのを忘れて、二人はダンスを踊りました。
ところが時は残酷に過ぎています。
時計の針が間もなく12時になろうしていました。
間もなくシンデレラの魔法が解けてしまいます。」
シンデレラ
「ああ!王子様!申し訳ございません!私は、帰らねばなりません」
王子
「な!なんだって!私はあなたともっと語らいたいのだ!
私は君の名前もまだ!!!」
シンデレラ
「い、いけません、王子!私は間もなく・・・」
ナレーション
「シンデレラは王子の手を離し、走り始めました。」
王子
「ああ!何と言う事だ!待ってくれ!せめて君の名を!!!」
シンデレラ
「王子様、追いかけないで下さい!私と王子様では身分が違い過ぎます!」
ナレーション
「王子は全力で、ダッシュしてきました。
この国にはシンデレラ以外、代永翼と三宅健太の様な女性しか
いなかったからです。」
シンデレラ
「ダメ!裸足にならなきゃ、追いつかれちゃうわ!」
ナレーション
「シンデレラは、靴を投げ捨て、ダッシュしました」
王子
「きみ!待ってくれー!俺を置いていかないでくれー!
くれー!くれー!」
ナレーション
「シンデレラが走り去った後、残された王子はシンデレラの脱ぎ捨てた
ガラスの靴を見つけました。」
王子
「私は、何としてもあの娘を妃にするぞ。じぃ!じいや!」
じいや
「はい、なんでしょうか?」
王子
「この靴にあう女性を国中探すのだ!」
じいや
「は?この国に何人の女性がいると思っているのですか、
無茶を仰らないでください」
王子
「探せるはずだ!そうだ!国中にお触れを出せ!
このガラスの靴が履ける女性と私は結婚すると!」
ナレーション
「こうして、王子のシンデレラ探しが始まりました。」
継母
「シンデレラ!今日の夕飯は?」
シンデレラ
「今日の夕飯は、こんにゃくステーキです!」
継母
「分かっているじゃないの!私がダイエットする事どうしてわかったの?」
姉
「シンデレラ!あなた、私にはどうしてハンバーグを出すの!」
シンデレラ
「その、お母さまが!」
継母
「あーら、あなたには幸せになって欲しいから!」
姉
「おかぁさま!もしかして痩せてガラスの靴を!」
継母
「あら、何が悪いのです?いくつになっても女性は美しくありたいものです!」
姉
「もう!信じられない!おかぁさま!私を出し抜く気ね!」
継母
「なによ!娘のくせに!」
シンデレラ
「やめてーーーー!!」
継母
「おらーーーっ!」
姉
「ふざけんじゃないわよビーム!」
継母
「何言ってくれているんだチョップ!」
ーしばし小競り合いが続く
じいや
「あのー。お取込み中失礼します。ガラスの靴を履いて下さらんか?」
継母
「え!私ですか!」
姉
「私もですか」
じいや
「はい。皆様にお願いしております」
継母
「では私から・・・あれ?おかしいわね、いつもは・・・・ふんっ!」
じいや
「違うようですな」
姉
「じゃ!私!・・・あれ・・ちょっとむくんじゃって・・・んー!!」
じいや
「ちょっと、無理のようですな」
姉
「悔しいわ!!!」
じいや
「あれ?そこの娘さんは?」
継母
「この子は違うわ!舞踏会の時は家でお留守番してたんですから!」
シンデレラ
「あの・・・その。私も、履いてみてもいいですか?」
じいや
「キラーン!もしかして!この声は!あの時の!
そなた靴を履いてみなされ!」
ナレーション
「シンデレラが靴に足を入れるとぴったり入りました。」
じいや
「なんと!やはりおぬしが!」
シンデレラ
「名乗りもせず失礼させて頂きました」
姉
「シンデレラが舞踏会にいたなんて、どういうこと!ドレスはどうしたのよ!」
シンデレラ
「その、親切な通りすがりの魔法使いさんが着せてしてくださったのです」
継母
「ふざけるんじゃないわよ!そんな親切な方がいるわけないじゃないの!」
ナレーション
「その後、王子様と再会したシンデレラは、幸せに暮らしたそうです。
え?あの継母と姉ですか?実は、あの二人、
その後、漫才コンビを結成して、国中の大人気になったのです。
そのお話はまた別のお話と言う事で・・・。」
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