華劇「アリババと砂漠の盗賊」後編
【あらすじ】
墜落した飛行機を調査するため、砂漠に向かった、
私立探偵のアリババとその助手モルジアナ。
2人はそこで、盗賊団の宝物庫を発見する。
宝物庫に侵入することに成功した二人の目の前に現れたのは?
【登場人物】
アリババ:橘潤一郎(CV竹本英史)
モルジアナ:常盤薫(CV代永翼)
オヤッサン:橘潤一郎(CV竹本英史)
門番:常盤薫(CV代永翼)
カーラ:常盤薫(CV代永翼)
ナレーション:橘潤一郎(CV竹本英史)
ナレーション
「モルジアナの機転により、宝物庫へ潜入した2人は、早速宝物庫の調査を始めました。」
アリババ
「宝物庫とは言っているが。なんだこのがらくたの山は?」
モルジアナ
「このプロペラの様なもの、
この車輪の様なもの。
この骸骨のような・・・
この・・・・・あわわわ!!!もしかして本物!!!」
アリババ
「おい!驚いてばかりはいられないぞ!これをみろ!」
モルジアナ
「これは!アラビアの太陽じゃないですか!」
アリババ
「盗賊団はどうやら、飛行機を襲撃して、
中にあったアラビアの太陽を奪ったと言う事らしい」
門番
「あははははは!今頃気が付いたのか!」
アリババ
「きみは・・・門番さん!」
門番
「あんな猿芝居に騙されるとでも思ったのか!
怪しい奴め!外でバズーカをぶっ放したら目立つからな!
中で殺してやろうとワザと中に入れただけだ!お前たちはもう終わりだ!」
モルジアナ
「嘘だ!私が騙されるなんて!!」
アリババ
「そんなこともあるよ。
しょうがない、こうなれば最後の手を出すしかない!
門番!覚悟!」
門番
「覚悟するのはキサマの方だ!」
アリババ
「せ!先生!何を!」
アリババ
「せーの!!!逃げるぞーーー!」
モルジアナ
「えええ!!!せんせ!まって!待ってくださいよぉぉぉぉぉ!」
門番
「まーーーーてーーーー!!!!!」
オヤッサン
「おい!門番!これはどうしたことだ!」
門番
「へ!へい!オヤッサン!申し訳ありません!
実はアリババとかなんとか言うやつに、侵入されてしまい、
アラビアの太陽を盗まれてしまいました!」
オヤッサン
「ばかもん!!!!あれほど!合言葉を言わぬ相手を通すなと!!」
門番
「スミマセン!しかし、奴らは合言葉をなぜか知っていて!」
オヤッサン
「なんだと!くそっ!それでは騙されるのも仕方がないな!
よし!こうなれば!我ら全員でアラビアの太陽を取り返しに行くぞ!」
門番
「しかしオヤッサン!どこに!?」
オヤッサン
「どうせ!カーラの差し金に決まっておるわ!街へ行くぞ!」
ナレーション
「アラビアの太陽を盗まれた盗賊団は、血眼になって街にやってきました。
その頃、アリババたちは、夜の砂漠を彷徨いながら、
なんとか街にたどり着いたのでした。」
モルジアナ
「アリババ先生!何とかたどり着きましたが、もう深夜ですよ!」
アリババ
「うむ。明日の朝に届け出るしかないな。今夜は一眠り・・・・」
門番
「まーーーて!!!!アリババ!!!アラビアの太陽を返せぇぇぇ!!」
アリババ
「あの声は!門番か!」
モルジアナ
「先生!もう駄目です!殺されてしまいます!」
アリババ
「万事、休す!!」
ナレーション
「その時、何百人もの警官隊が盗賊団を包囲ました。
その中心に、カーラが鬼の様な形相で立ちつくしていたのでした。」
門番
「な!なんだ!ひえぇぇ!鬼のカーラだ!」
カーラ
「おい!盗賊!
お前たちを、強盗および、殺人の嫌疑で全員逮捕する!
黙って縄につくのだな!」
オヤッサン&門番
「ゆるしてくれーーー!!殺さないでー!」
カーラ
「今夜あたり、お前たち盗賊団が動き出すであろうと思ってな、
密かに尾行していたのだ!
まさか、ここまで上手く行くとは思わなかったが!」
ナレーション
「カーラ警部の策略が見事にはまり、盗賊団は全員逮捕されたのでした。」
モルジアナ
「カーラ警部!すごい・・・って?あれ?先生!先生は!」
アリババ
「おい!おれは盗賊じゃなーーーい!」
ナレーション
「なぜかアリババは盗賊と一緒に捕えられてしまいました。
夜が明けて、牢をカーラ警部が訪れました。」
アリババ
「おい。なんで俺が牢に入れられなきゃならないんだ!
出せよ!ここから出せ!」
カーラ
「ふふふ!アリババ探偵。昨夜はご苦労だった!」
アリババ
「だから!どうして捕まってるんだよ!」
カーラ
「私は墜落した飛行機の調査を依頼したのですよ?
アラビアの太陽を持ってこいとは言ってないはずですが・・・・」
アリババ
「そ。そう言われれば・・・」
カーラ
「探偵マニュアルに依頼された以上の事は、
勝手にしてはならないって書いてなかった?」
アリババ
「か、書いて・・・なかった・・・その・・・俺は窃盗したって事かい?」
カーラ
「まぁ、平たく言うとそうなるわね。
けどここから出してあげないこともなくてよ!」
アリババ
「もったいぶるなよ!」
カーラ
「ふふふ。どうやら、ある洞窟に不思議な魔法のランプが存在するらしい。
それを調査して来てくれるなら、ここから出してあげるわ」
アリババ
「アリババ?・・・じゃなくてアラジン?」
カーラ
「文句ありますか?」
アリババ
「いやいや。喜んでやらせて頂きますよ!誰に言っているんですか!
私は私立探偵アリババです!
クライアントの依頼がある限りどこにでも駆けつけますとも!」
カーラ
「はい・・・・では、釈放!出ていいわよ!」
ナレーション
「アリババは釈放されました。
外では心配そうにモルジアナが待っていました。」
アリババ
「くぅ!!!太陽がまぶしいぜ!」
モルジアナ
「あ!先生!出て来れたんですね!」
アリババ
「モルジアナ君!洞窟だ!洞窟に行くぞ!
西の国の洞窟に向かうのだ!ついてこーーーい!」
モルジアナ
「あ!せ!先生!また準備なく!!!」
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